はじめに
■Blog版ごあいさつ
コミックマーケット88(C88)で当サークル『サークルットガール』にお越しいただいた皆様、TwitterのRT等で宣伝に協力してくださった皆様、まことにありがとうございました。円環少女ファンブック『円環少女祝宴本~悪鬼のための栞~』ですが、おかげさまでC88にて無事完売となりました。しかしせっかくお越しいただいたのに本がなく残念な思いをさせてしまった方が多数出てしまったこと、「再販はしないの?」とありがたい声もいただいたことから、頒布した本の一部*1をこのBlogで公開することにいたしました! 各記事へのご意見ご感想等、コメントお待ちしております。
どうかこのBlogが、円環少女ファンの皆様のよき《栞》にならんことを。
■はじめに(オフセット版前書き)
この度は本書をお手にとっていただき誠に有難うございます。また、『円環少女(1) バベル再臨』の発売(2005/8/31)から10周年、おめでとうございます。並びに長谷敏司先生『My Humanity』の第35回日本SF大賞受賞もおめでとうございます。
つまり2015年は、円環少女にとっても、長谷先生にとっても、記念の年ということで、私たちは円環少女ファンブックなるものを制作させていただきました。
本書の趣旨としましては、2011年の『円環少女(13) 荒れ野の楽園』をもって完結したこの作品が、いかに素晴らしく、いかに面白い名作であったかを表現する本になればと思い、企画しました。
円環少女風に表現するならば、本書が円環少女という作品/物語を一冊の本にしたものと仮定して考えてみます。また、本書の各企画が円環少女という作品/物語の栞となり、その栞を検索することで円環少女という一冊の本を振り返るきっかけになればと考えています。
まるで再演魔導師が本を開き魔法使いたちを操り未来を引き寄せようとするがごとく、この本を開くことで円環少女の物語にもう一度思いを馳せ、読者のみなさまがより円環少女のことを2015年の現在に引き寄せていただけるという結果となれば、幸いです。
また本書を読んで「確かにこんなシーンのこんなところが面白かった」「この作品のこういう設定が、流石の長谷先生だ」「メイゼル可愛い」「きずな、不幸萌えぇ……」「仁、屑人間だな……」「この地獄には、結局、変態しかいないのかよ!」などを思い出していただくことは勿論のこと、
「いや、円環少女の面白さはこんなもんじゃない!」「もっともっと変態はいるぞ!」「こういうSF思考が熱いんだ!」などを想起するきっかけになるだけでも本望でございます。
あくまで本書は円環少女という作品の面白さを検索/索引する栞になれば、という意気込みで制作させていただきました。
従って本書の企画は、各執筆陣の趣味に偏っている部分もあり、そこについては予めご了承して頂きたく思います。
幾万の魔法世界で、魔法に見捨てられた世界。ここは地獄――
■目次
■執筆者紹介
◆立花始
https://twitter.com/OoO_Execution
84年生。メインフィールドらしきものはアニメ、声優、オーディオ、クルマあたり。
Project Itoh関連が落ち着いたら長谷せんせ作品のアニメ化がくるって、俺信じてるから!
好きなものは鬼哭街、湾岸ミッドナイト、東京BABYLON、イーガン作品、ル・カレ作品、夏色キセキ、放課後のプレアデス等々。
好みの傾向はお兄ちゃんと妹とか、自分の欲望が解体されるような話。
◇kieru
https://twitter.com/kieru_kieru
86年生。声オタ大系の悪鬼。悪鬼だけれど大系があるということは、声オタも混沌因子(カオティックファクター)なのかもしれない。地獄で生まれた特有の魔法――「それが声オタ!」
円環少女シリーズで長谷先生のSF作家魂極まるドM思考にやられました。人類/仁をどこまで苦しめたらSF作家の心は晴れやかになるのだろうか。それと、小学生に酷いことされたい欲ってナンなんだ。疑問は尽きない。因みに「あなたのための物語」も大好きです。
趣味は、アニメ(朝夕含む)、声優、スフィア。長谷先生の本は勿論のこと、ここ数年では船戸与一、ジェイムズ・エルロイ、浅井ラボなどを読んでいます。
■頒布情報
発行誌:「円環少女祝宴本~悪鬼のための栞~」円環少女ファンブック/B5/32P
頒布価格:300円
発行日:2015年08月04日(コミックマーケット88)
発行元:サークルットガール
発行者:kieru
※本Blogは、上記発行誌を一部抜粋・再編集したものです。
*1:イラスト・コラボネタ・特別企画ですが、こちらはオフセット版限定とさせていただきます。ご了承ください。